Coup de Vent

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PK戦について

PK戦は運だと言う解説者には賛同できない。
ボクに言わせれば、PK戦とは技術、メンタル、情報の勝負である。
運はその先に初めて関わってくるものである。
昨年のドイツワールドカップでのドイツ対アルゼンチン戦で、レーマンがGKコーチからアルゼンチンのキッカーの特徴が書かれたメモを渡され、ドイツの勝利に貢献したのは有名な話だ。

ボクがPKは運ではないと確信したのは、EURO04とワールドカップ2006に於けるイングランド対ポルトガルのPK戦である。
両方ともポルトガルがPK戦を制した訳だが、VTRを見ると、ポルトガルが勝つべくして勝ったことが解る。

まずはEURO04。
先行のイングランドは
× ベッカム 右 右上 枠外 普通 左
○ オーウェン 右 中下 大甘 速い 右
○ ランパード 右 中下 大甘 速い 右
○ テリー 右 中上 厳しめ 普通 左
○ ハーグリーヴス 右 右中 普通 普通 中
○ A.コール 左 左下 普通 普通 右
× ヴァッセル 右 右下 甘め 普通

表の見方は成否、キッカー、蹴り足、コース、コースの難易度、スピード、GKの飛んだ方向。
また、データはあくまでも目安であることを断っておく。

後攻のポルトガルは
○ デコ 右 右中 厳しめ 普通 左
○ シモン 右 左上 厳しめ 普通 右
× ルイ・コスタ 右 左上 枠外 普通
○ ロナウド 右 左上 厳しめ 普通
○ マニシェ 右 左下 厳しめ 普通 右
○ ポスチガ 右 右下 大甘 遅い 左
○ リカルド 右 左下 厳しめ 速い

赤字にしたコースの厳しめというのは、実質GKの取れないコースである。
青字は蹴った方向とGKの反応した方向が合致した場合。
これを見れば一目瞭然である。
イングランドはオーウェン、ランパードが真ん中に唸るようなシュートを放ったが、あまり確率のいいシュートとは思えない。
イングランドでGKが止めることのできないコースに蹴ったのはテリーのみ。
対するポルトガルは7人中5人が難しいコースに蹴った。
枠外ではあったが、ルイ・コスタも難しいコースであり、ポスチガもチップキックで完全にジェイムズを翻弄した。

次にワールドカップ2006。
先行のポルトガルは
○ シモン 右 左下 厳しめ 速い
× ヴィアナ 左 左中 枠外 普通 右
× ペチ 右 左下 枠外 速い
○ ポスチガ 右 左中 普通 普通 中
○ ロナウド 右 右上 厳しめ 普通 左

後攻のイングランドは
× ランパード 右 右下 普通 普通
○ ハーグリーヴス 右 左下 厳しめ 速い
× ジェラード 右 右中 甘め 普通
× キャラガー 右 左下 甘め 普通

この試合、イングランドのロビンソンはポルトガルをしっかり研究していた。
シモンのフェイントにも引っかからず、ヴィアナ、ポスチガ以外のキッカーに対しては、全部左に飛んだ。
そうなのである。
ポルトガルはほとんどのキッカーが向かって左に引っ張るのである。
しかも隅の難しいコースに。
ヴィアナは左利きのため右へ飛び、ポスチガはEURO04でのチップキックを意識したため仕方ない。
ロビンソンの反応はほぼ完璧である。
しかしいかにGKが方向を読んでも、それを上回るコースに蹴られてはどうしようもない。
イングランドのキッカーはどうか?
結局リカルドが3本止めた訳だが、リカルドが確かなデータを持っていたとは思えない。
と言うのも、イングランドのキッカーの傾向がバラバラなのである。
コースも甘く、あまりPKの対策をしていたとは思えない。
ジェラードなんて1人目のランパードが外しただけで涙目である。
で、そんな精神状態だから当然外す。
イングランドは駆け引きも含めたメンタルにも問題があった。

確かにPKに運はつきものである。
しかし運だけではない。
それは確実に言えることである。
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